パトリック・スーティランは、『グラン・クリュ』格付けで最高のピノ・ノワールを生産するモンターニュ・ド・ランスのアンボネ村にあります。パトリックは1949年生まれの5代目。アヴィースの農業学校でワイン造りを学び、1966年から父の仕事を手伝い始めました。1971年、父はアランとパトリックに畑を分けました。父から譲り受けた1haと、親戚が所有する1.2haの畑をフェルマージュ契約にて借り受け、シャンパーニュを造り始めました。はじめはそれだけでは生活が成り立たず、アンボネの農協で働いていました。しかし1986年に農協を辞め、翌年にセラーを設立しました。この20年間の間に0.8haを購入し、現在所有する畑は合計3haとなりました。内訳は、アンボネのピノ ノワールが1.5ha、シャルドネが0.7ha、プルミエ・クリュ格付けのトレパイユ村のシャルドネが0.7haです。樹齢は、シャルドネが35年、ピノ・ノワールは30~100年です。現在は80%を個人客に販売し、20%しか輸出していません。
父の代にはシャンパーニュを造っておらず、葡萄は農協へ売っていました。従って、畑での仕事は父から学び、シャンパーニュ造りに関しては学校で学びました。圧搾には、父の代から受け継いだ古いプレス機を今でも使っています。1回のプレスではジュースが流れ出ないような優しいプレス機で、縁にある葡萄を中央に戻しもう一度プレスして、葡萄が葡萄を押しつぶすことにより、より品質の良いジュースが出ることになります。畑での仕事は腰を悪くしてからはトラクターと補助作業人で行い、セラーでの仕事は自分でします。典型的なテロワールを生かしたシャンパーニュ、ヴィンテージの差に左右されないシャンパーニュを目指しています。近年、良いヴィンテージが続いたので、リザーヴワインを多く持つことが出来ました。リザーヴワインで調節することにより、毎年安定した品質のものを造りたいと考えています。小さな生産者ですが、その品質の高さはとてもよく知られています。「ギイド アシェット」には、しばしば掲載されており、「ブラン・ド・ブラン」が★、「1995プレシューズ・ダルジャン」が★★。ちなみに、アンボネ村のピノ・ノワールは、バルクでゴセ社に、生産量の20%を販売しています。また、ゴセ社のアンボネ村のコトー シャンプノワは全てパトリックの葡萄から造られています。