ペリエ・ジュエは、1811年、代々コルク職人であったピエール・ニコラ・マリー・ペリエとその妻アデル・ ジュエが夫婦の名前をつけて設立。ペリエ・ジュエが所有する畑の大半は最高格付けのグランクリュ、その畑から生まれる
シャルドネ種を主体とした気品に満ちた味わい。2世紀に渡り優雅さを極めるそのシャンパンは、大企業傘下にある現在も伝統的製法がしっかりと守り継がれ、地下15メートル全長10キロの壮大な地下蔵の中には、熟成の眠りにつく多くのシャンパンが保管されています。
2代目のシャルル・ペリエは1854年に他社に先駆けてシャンパンとして初めての辛口を世に送り出しました。そして最高級の
シャルドネを収穫し、クラマンやアヴィズなどのグランクリュ畑を拡大し、揺るぎないシャンパンハウスの地位を確立しました。1861年には英国ヴィクトリア女王の御用達となり、さらにフランス王室御用達の命を受けています。
特徴のあるボトルデザインは、1902年にアール・ヌーボーを代表するガラス工芸作家エミール・ガレが描いたアネモネ。ペリエ・ジュエのシャンパンの特徴を表現したエレガントなボトルです。
エペルネのシャンパーニュ通りの真ん中、モエ・エ・シャンドンの隣に堂々としたオフィスを構えている。その向かいには、世界でも珍しいアール・ヌーボーの芸術作品だけを集めた「メゾン・ベル・エポック」という美術館がある。1990年にゲストや顧客をもてなす館として建設された。フランスや米国の
オークション・ハウスで集めた美術品は200点以上。文化財とも言うべき数々の品がロープの向こうに飾られているのではなく、直に触れたり、座ったりできる。
醸造責任者のアーヴ・デシャン氏は「コート・デ・ブラン、
ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、
モンターニュ・ド・ランス地区の約40の村からのブドウで造られる。格付けの高い村ばかり使っているので、平均の格付けは99%以上。3年間のビン熟成期間をかけて、複雑なアロマを出している」と、デシャン氏はメゾンを代表する逸品「ベル・エポック」を創出したミシェル・ブダン氏のアシスタントを10年間も務め、当時の醸造責任者のアンドレ・バベール氏の跡を継いで、93年から責任者となった。「ベル・エポック」の思想もスタイルも知り尽くしている。現在、ミシェルの息子のティエリーが支配人を務め、シーグラムの傘下にあるが、シャンパーニュ造りの技能や伝統は、職人たちによって変わらずに受け継がれているのだ。